Aqoursのはなし
お初にお目にかかります。
水無月千渡世と申します。
数日前より、本ブログではちょっとした連載を組んでいますが、今回から2回は私からお送りいたします。
さて、私、ひょんなことからスクールアイドルのお手伝いをはじめることになってしまいました。
元来、私は世界を創るための表現の方法の一つとして「アイドル」というものを認めてはいましたが、携わる事はないだろうとは思っていました。
そう考えると、これもまた奇縁というもの。
本記事では、その中でもAqoursというグループの中でも特に言及したい方々のお話をさせていただきます。
<国木田花丸>
読書家な子です。
やや話し方に訛り的なものもありますが、それもまた可愛いというもの。
本屋に行った時は台車まで持ってくるというツワモノな方です。
(ところで如月という人は大学、大学院で「日本文学」の専攻してたんですよね。
更に言うなら近世。
彼女のフィールドはどちらかというと近代の印象がありますが、如月のテーマとして「近世から近代の日本文学の変遷」という部分もあって、割と話は合うんじゃないかなぁという気もしなくもなかったりします。)
さて、彼女が何故この記事に名前を連ねることになったかと言う話なのですが、全部「サンシャイン!!」1期4話「ふたりのキモチ」の描写のせいです。
というか、私以外にもこの回にやられている方を身近にも数人確認しているので、この回の功罪はでかいものだと思われます。
なんてことをしてくれたんだ。
早い話がルビィちゃん、花丸ちゃん加入回です。
大まかには、元々からスクールアイドルに憧れていたルビィちゃんだけれど、姉の手前のこともあり、一歩を踏み出せない様子を見て、花丸ちゃんがその背中を押してあげるといった流れとなります。
ルビィちゃんが一歩踏み出したことを見届け、自分の役目は終わりとばかりに図書室へ戻る花丸ちゃんでしたが、今度は逆にμ'sの特集されている雑誌を見ていたことを知っていたルビィちゃんより後押しされ、花丸ちゃんもAqoursに加入するという形となりました。
この回、開始一発目の描写が「Diary」を開き、「ある女の子の物語」をモノローグで語るところから始まります。
そして、ルビィちゃんがダイヤさんと話をつけることができた後、図書室に戻るシーンで「これでマルの話はおしまい」と物語を閉じようとするモノローグが入ります。
実際にはそこにストップがかかったわけですが。
終わらなかったんですよ。
この子の物語は。
「たった一人で物語の世界に生きていた少女が、一歩を踏み出し、舞台に上がることを決める」
というのは個人的にとても意味を感じてしまう部分となります。
この概念を見せられてしまったなら、知らんふりはできないわと。
というか、そもそもこのシーンで「大丈夫、一人でも」と誰もいない場所で"声に出して"言っている時点で大丈夫じゃないんですよね。
ルビィちゃんよくやった。
ちょっとソロ曲の「おやすみなさん」について考えてみました。
大まかには「Aqoursとしての日々の活動を終えた一日の就寝前」という感じでしょうか。
「特別なことじゃなくて そばで毎日笑いあえる わりとこれ難しいと 少しわかった最近かも」
よくよく考えて見たら、恐らくこの子にとってAqoursというのは今までで一番大きなコミュニティだもんなぁと改めて考えるところです。
「だけど笑顔で明日の ちょっとしたお楽しみ 考えてたら」
明日はどんなことが起きるんだろうか。
Aqoursとしての活動は、寝る前にちょこっとそんなことを考えるくらいには、大切なものとなってくれたのだと思います。
ところで、急に話は変わって、スクスタでのキズナエピソードの話になるんですが。
なんでさ。
<津島善子>
いや、ヨハネ嬢と言うべきでしたね。
我らが堕天使。
なんだか、私がスクールアイドルの世界に入る前から方々から「この子気に入るって」的な事言われてましたね。
(そりゃ3つ前の記事を見ていただければ方向性もわかるというか、そりゃ言われるわというものです。)
ですが、だからこそ逆に慎重に考えました。
属性的な部分だけで安直に考えるのは彼女に失礼だろうと。
(それはそれとしてスクスタで一番最初の選択では彼女を選びましたが。まぁ、そういう意味ではきっかけではありますね。)
しかしよくよく考えて見ると、加入回がそんな元々持っていた「堕天使」というアイデンティティを捨てたいという視点からはじまってるの、すごいですよね。
最終的に千歌ちゃんの「”堕天使”というものが好きなのであれば、それを捨てるべきではない」という発言から、そのままでいることを選ぶこととなりましたが。
という1期5話なんですが、その中で「なんで堕天使なんだろう?」ということが本人のいないところで議論されます。
そうなんですよ。
「"普通"を良しとしない」からなんです。
なんか似たようなことを数日前に書いたような気もしますが、その結果「こうだったらな」という特別な「自分」をイメージするんですよ。
その意味では、ヨハネ嬢は実際に自分の描く世界をしっかりアウトプットできているという点ではなんだったらリスペクトされるべきですらあると思います。
(これは余談ですが、ここで「ずっと普通だったと思うんです。」と真っ先に理解を示しているのは花丸ちゃんです。ここ、大事なポイントです。私ならテストに出します。)
そして、そのヨハネとしてのアイデンティティを描きつつ、「堕天使ヨハネ」と「津島善子」の邂逅を描いた曲がソロ曲の「in this unstable world」です。
これをフルで聞いた時には問題をすっとばして答えを出されてしまったと思いました。
「ヒトはひとつの存在とは限らない
white wing black wing
昨日と違う私が 違う答え出してたんだ」
初手オルタナティブなんですよ。
作中では「ヨハネ!!!!」と呼び方を訂正することがほとんどですが、この曲からは「堕天使ヨハネとしての自分」と「津島善子としての自分」と、どちらも合わせて自分であるということを認めています。
その根拠として歌詞中にて「私」と「ワタシ」が書き分けられています。
そしてです。
人によって曲の解釈なんて違うし、正直マジな歌詞考察した時には「違う」と言われてしまうんですが、ラスサビからは私信的な文脈を感じずにはいられなかったのです。
「この退屈セカイを渡るには 力を合わせなきゃ駄目よ
ほら 私と貴方とワタシなら やがて奇跡が起きちゃうって!
だけど今は我慢しようか 雌伏の時タイミング待ってる
いつかどこか私と貴方 出会う筈でしょ unstable world」
最後のフレーズから、この子は自分と出会うのを今まで待っててくれたんじゃないかと思わざるを得ませんでした。
自分の事を知っている人ならわかるかと思います。
自分には彼女と同質のところがあり、(演技ではあるけれど)好き放題立ち回っています。
そして「私と貴方とワタシならやがて奇跡が起きちゃうって」というフレーズ。
さて、ここまで来たなら雌伏の時はもう終わりでいいでしょう?
こうして私の道は定まりました。
けれど一つだけ彼女に謝らなければならないことはあります。
「ここに契約は果たされたわ。けれどごめんなさい。貴女が契約した存在は"リトル"という枠に納まる気はないの。でも、私たちが組んだ以上、奇跡は必然よ。」
そしてこれはそのままスクスタへのモチベへと昇華されました。
一番最初に完凸ができたのは初期ヨハネURでした。
そんな中、GuiltyKissのメンバーに特攻がかかるという「New Romantic Sailors」の上級+が配信されました。
これは自分の意地にかけてもSランククリアしてやろうという気がおきました。
そして、試行錯誤の末、無事Sランクリア。
早速奇跡を起こしてやったという気持ちでした。
この以後実装されている上級+についてはいずれもSランククリアしています。
こういったことをしている内に、段々とスクスタというゲームが楽しくなってきました。
以前の「ヨハネと花陽の事件簿」イベで結構疲れた所はありますが、地道に色々な子の強化は進んでいます。
ボルランなどにこだわるのは割とプライドなところもあります。
今後もたくさんの奇跡を起こしていってやろうと思っています。
<μ’sのはなし>
後述する事情によって、独立記事を作ることができないため、この記事にて語らせていただきます。
μ'sは結局「なんとなくBiBiが好きな人」というところで落ちついています。
というのも、「なんとなくこの面々が好きだし、なんか妙に縁がある」という感じなんです。
特に綾瀬絵里さんについては色々と思うところがあります。
なんか、他の「推しです。」と明言してる子たちを差し置いて、ヨハネに続いて二人目にこうなりました。
これ、ヨハネのキズナLv上限上げには輝きによるSR凸などのテコ入れをしてようやく100越えたのにも関わらず、テコ入れ一切無しなんですよ。
更に言うなら、自分がμ'sの物語で一番刺さったエピソードは絵里加入回(1期8話)なんですよ。
この回で希が「絵里ちの本当にやりたいことは?」と問いかけるんですが、まずこの問いにぐさっときて。
それに対し、絵里は「私だって好きな事だけやって、それだけでなんとかなるんだったら、そうしたいわよ」と返すんですが、全くその通りなんですよね。
自分も集団の中ではまとめ役ないし、責任ある立場になることが(押し付けられることもままあったとはいえ)多くありました。
そういう立場の人間って、自分の希望を全面には出せないんですよ。
出しちゃいけないんです。
そうしている内に最初に自分がやりたかったことがわからなくなっていくんです。
幸い、絵里に関してはこの回で自分のそれまでのスタンスに決着をつけ、次の回からはまるで別人かのように自由に立ち回っています。
こういった部分があるので、特に気になる所ではありました。
ちなみにアケフェスでは何故かこんなことになってるんですよね。
なんか、本当に気づいたらμ'sのモードでエールランクがダントツに高くなってました。
と言った形で、諸々縁あるなぁと思うこともあり、「ざっくりとBiBi好きな人」になってたわけです。
ただ、μ's今回話題にしたAqoursや次回話題にするニジガクと異なり、明確に「この子推しでやります」というスタンスは敢えて取らないことにしています。
というのも、ライブとしても「final」と銘打ったものが終わってしまっている現在、社会現象レベルで人気になっていたのは当時から把握していました。
だからこそ、どうやっても自分では当時から好きだった人たちと同じ熱量を持って土俵に上がる事は無理だなと思ってしまったのです。
ただ、こうやってちょっとした話題を出す程度には好きなものにはなったので。
そもそも、自分にとって「推していく」というのは単純に「好き」という概念ではないというのは知っておいてもらいたいと思います。
そんな理論で言ったらみんな好きだよ。
その上で明確に方向性を持っているものを「推し」と呼称していることを知ってもらえると。
なので、ゲームなどで登場した時にはにっこりするし、今後も展開があれば触れて行こうと思いますが、明確な道筋は作らずに、そっと見守る様なスタンスでこちらはやっていきたいと思っています。
さて、また例によってすごい時間かかりました。
30分くらいでこのくらいかけるようになりたい……
次回はニジガクのお話をします。
以前お話した道についての進展と、気づいたらまた増えていた道のお話をします。