幻想庭園 新月図書館

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ミリ7thR行って来た話と、そこで投げつけられた宿題の話

え、前の記事書いたの昨年11月!?

かなり間が空いてしまってますね。久しぶりに記事にすべきトピックスがでてきたので筆を取っています。

いや、本当はもっといろんなこと書きたいんですけど、率直に言って自分が遅筆すぎるので、一つ記事書くのにかなりカロリーいるんですよね……

 

というわけで、ミリ7thReburn、行ってきました!(突然の本題)

 

コンテンツとしては実に1年以上ぶりのライブで、数人でレンタカー借りて現地に向かうという雰囲気も含めて実に懐かしい感覚すらあったライブでしたね。

 

その中で一つ大きな宿題を投げつけられてしまったので、今回はその話についてしておこうと思います。

 

「絵本」という曲についてです。

 

続きは折りたたみます。

 

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いや、我ながら相当浮かれてたと思いますよ?

 

今回のライブ、全体的にはコンセプトがガッツリ重視されていて特に、

・時間

・野外

という点が重視された選曲となっていて、とても面白さを感じました。

その結果、周年ライブとしてもかなり久しぶりに披露された曲も多くあったかと思います。

その中でミリオンライブとしては新しいチャレンジと言えるのが、ソロ曲の複数人での歌唱です。

同じアイマスでもシンデレラガールズでは(歌唱曲数の調整のため)多用されてきた披露方法ですが、自分の覚えている限りミリオンライブの単独では初なのではないかと思います。

 

ただ、今回はコンセプト重視のためソロ曲を披露できていない子の方が多いセットリストです。そのため、自分は自分の担当アイドルのソロ曲を拾う事は半ばあきらめていました。

ぶっちゃけ、「アニマル☆ステイション」に連番組んだ奴の担当が勢ぞろいしていたり、現地にいなかった友人の担当の子のソロ曲は全部やってたので、そういった面白でげらげら笑ってやる気満々だったんですよ。

 

終盤までは。

 

 

「絵本 (香里有佐雨宮天)」

 

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事故とは突然起こるらしい。

 

よく、こういうのに関して「多分向こうはそこまで考えてないよ!」とか言われますが、出されてしまった以上考えなければならないので考えていきたいと思います。

当然これについては自分の周囲の志保P界隈には衝撃が走っていました。

 

が、これについて歌織さんの側からも見ることができるというのは自分の特権であると思っています。

 

むしろ自分として「意味を作る」ぐらいの気持ちで捉えていきたいと思います。

 

<そもそもとして「絵本」という曲の在り方について>

 前置き長いな!?

まずは「絵本」という曲の在り方について一度捉え直したいと思います。

誰もが衝撃を受けていたのは、この曲を一人ではなく二人で歌っていたという点。

多くの人がこの曲は「一人で歌うものである」という認識を持っていたのです。

 

というのも、この曲そのものについては志保が「独りで強く在ろうとしていた過去を見つめている」という側面が歌詞に強く顕れている曲なんです。

 

かつて独りであったことを振り返っている曲なんですよ。

それを二人で歌っていたんです。今回は。

 

<独りであるということ>

そもそも何故志保が「独りであること」にこだわっていたかについても再度確認し直しておきたいと思います。

厳密には「独りを善しとする」というよりは「周囲に頼ってはならないと考えている」というのが正確かもしれません。

自分と母親と弟という家族構成で、自分他の二人の家族を守らなければならないと考えています。父親がいないという部分が強調されがちです。

 

<一方の歌織さんの境遇と言うと>

さて、じゃあ今回共に「絵本」を歌唱することになった歌織さんの境遇はどうなのかと言うと、志保とは真逆の家庭環境と言えるかと思います。

自衛官の父という厳格な家族を持つ、言葉を選ばずに言えばかなり箱入りであると言えます。

(そういう点ではこの人については星梨花との対比がよく言われていました。)

ある意味で「独り」という点とは無縁であると言えます。

 

<実は二人、絡みが多いんですよ。>

実は志保と歌織さんはかなり共通した出番が多いんです。

イベントのタイトルで挙げると、これだけ出てきます。

・オーディナリィ・クローバー (劇中劇での共演)

・アイドルヒーローズジェネシス (劇中劇での共演)

・クルリウタ (曲の歌唱、劇中劇の共演)

・Parade d'amour (私信、ユニットメンバー、劇中劇の共演)

芝居ばっかじゃね……?

 

やはり特に特筆すべきはParade d'amourで、ユニットメンバーは全員志保より年上なので、みんながみんな「自分こそが姉だ」とばかりにはりきっていましたが、歌織さんはその中で唯一の大人であり、ミュージカルに臨むという点について志保に考える契機を与えています。

 

<「絵本」を二人で歌ったことの意味>

先にも述べた通り、「絵本」という曲は「志保は独りであったこと」を歌っている側面があります。

そんな曲を誰かと歌う、誰かと歌えているという時点で大きな意味がありました。

ただし置かれている環境については真逆。

そんな二人の共通項と言えることとして。 

「私は強くなりたいから」というフレーズがあるかと思います。

志保に関してはここまで述べた通り、家族を守るため。

歌織さんについてもこの文脈は散見されます。

それまで父親やその部下の人たちに見守られてきた歌織さん、周囲に守られっぱなしだった彼女が自分なりの強さを得たいと考える場面は少なくありません。

そういった共通項があるのではないでしょうか。

 

それはそれとして頑なに人に頼ることをしなかった志保が、身近な頼れる大人として歌織さんのことを見てくれたらそれは嬉しいなぁと個人的には思うのです。