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Transcending The World

さて、というわけで。めんどくさい前置きは今回は無し。

今回の記事はズバリシャニマスのイベントコミュ「WorldEnd:BreakDown」についての話をします。

この出来事を通してストレイライトというユニットは前に進むことが出来ました。

いくつか解釈していきたいと思います。

 

本記事につきましては以下の部分にご了承いただいた上でご覧ください。

シャニマスのイベコミュ「WorldEnd:BreakDown」の内容ネタバレにガッツリ触れます。また「Straylight.run( )」や「感謝祭コミュ」についても触れます。

・あくまで個人の解釈です。あまり文句とかは言わないでもらえると助かります……

 

 

さて、「Straylight.run( )」はストレイライトというユニットが生まれたエピソード。

「感謝祭コミュ」はストレイライトというユニットのスタンスが確立したエピソード。

であるなら今回の「WorldEnd:BreakDown」はどういうエピソードか。

俺はストレイライトというユニットが同じ方向を向くことができたエピソードだと考えています。

そして、ストレイライトがこの三人である意味を生み出すことのできたエピソードであるとも。

 

<簡単な内容確認>

 簡単に内容を確認しておきましょう。

ストレイライトに「ゴールデンアイドルフェス」という大規模なフェスのオファーが来ます。

その一番の目玉企画として「全ユニット参加の人気投票」が行われます。

上位になったユニットはフェスで多くの曲を披露できるというルール。

しかし投票は個人単位で行われるため、個人での1位がわかってしまう。

冬優子の提案でPRなどはプロデューサーの手を入れず、個人で行う事に。

自分の力だけで、誰が一番になるかを競うという形で活動をすることになったわけです。

 

<競い合いという土俵にあった課題>

 さて、結論から言うと。

順調にPRを進めて、ストレイライトはユニットとしては1位を取れるかと思いきや、直前発表の段階で他のユニットに逆転を許してしまいます。

この点から彼女らの孕んでいた課題が見えてきます。

 

 「感謝祭コミュ」の中で、ストレイライトの中で特に目立って活躍しているのはあさひであるという点が明確に描写されました。

それを受けて一念発起した二人はあさひに追いつくべく努力し、お互いがお互いを意識しあって、競い合って上を目指すというスタンスが確立したわけです。

 

 さて、今回の話に戻ります。

それの何が問題だったか。

「高め合い」というと聞こえはいい。

実際、それが自分たちのクオリティの向上には確実に繋がっているし、劇中でもストレイライトについて、「互いを強く意識していることが分かる」と評価されています。

しかし、特に今回のイベントの中では「互いばかりを」意識しすぎていたように思います。

お互い自分が個人1位であることは譲らなかった。

しかし今回のイベントはこの3人だけではない。

「互いのみ」を意識しすぎていたせいでユニットとしては僅差で負けてしまうこととなった。

「個」としてのクオリティは上がっていると思いますが、「ユニット」としてのクオリティは「個」の強さに負けていたのではないかと考えます。

(正直、それを払拭するほどの「個」の強さがあったろうとも思いますが。)

 

 そんな中、愛依が動き出します。

今回のエピソードで特筆すべきはやはり彼女であり、今回彼女が動くことによってストレイライトがこの3人である意味が生まれたと考えることができます。

 

<ユニットとして>

 ここで各々のユニットに向ける考え方を確認したいと思います。

 

 あさひは「このユニットでいることが楽しい・面白い」から参加していると捉えられます。

逆に、彼女にとって面白いものではなくなってしまった場合、ユニットとしての活動にも消極的になるだろうと私は考えています。

 冬優子については「踏み台である」と今回のエピソードで明確に発言をしています。

というか、そもそもからして本来ソロでやりたかったに違いないんですよ彼女は。

(この辺の話についての如月からの彼女に対するアンサーは後述します。)

自分が上に行くための一要素として捉えていると考えられます。

 で、今回のキーパーソンである愛依。

彼女だけは二人と異なっていて。

早い話が、愛依だけは「2人と一緒にユニットをやっていきたい」というスタンスで頑張っています。

彼女はよく「2人に追いつきたい」という発言をします。

それは「3人でユニット活動を続けていきたいから」に他ならないわけで。

「ストレイライト」が「あさひ・冬優子・愛依」であることに一番こだわっているのは愛依であると言えます。

 

<三人が同じ方向を向いた瞬間>

 さて、愛依は順位を逆転されてしまった後、個人の順位にはこだわらず、あさひと冬優子について「見てほしい」と思った瞬間を切り取ってツイスタへの投稿をはじめます。

 そこで冬優子とあさひに芽生えた疑問は「何故自分のPRではないのか」というもの。それはそう。

最初から3人で競うという話だった。

彼女らは「自分が」トップに立つ、「自分が」最高のパフォーマンスをするという視野で話をしているんです。

 

けど愛依だけは違った。彼女は明確に発言しました。

 

「ストレイライトで一緒に、勝ちたい」と。

 

この瞬間が3人の向く方向が同じものになった瞬間だと思います。

 

<結論として>

 依然として「お互いがライバル」という関係は変わっていません。

ただ、それ以上に。

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今回の黛ポイントです。

3人で立ち向かうという視野が彼女らに生まれました。

 

いよいよもって本格的に敵無しになってきたんじゃないかな!?

 

 ストレイライトについては我が強い子が多いので、ユニットとしては不安なところだらけでした。

そんな中、ようやく「チーム」としての視野が手に入って、少しは安心できるようになったかな?という感じです。

次にユニットのシナリオイベがくるのは半年後とかかな……

この子らがどこまで行くことができるのか。これからも見守り続けていきたいと思います。

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こんなこと言いきれるのって強いよね。やっぱり。

 

<冬優子の話>

 さて、如月さんは一応冬優子担当であるので、ちょっと彼女について気になった点にも言及します。

 

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 レッスン中の冬優子について、愛依がツイスタにアップすると言った時の反応です。

この辺はかなり共感できるところで。

俺自身もなんだったら「努力してますというアピールをしておいて、大した成果にならなかった時、滅茶苦茶恥ずかしくないか?」という考えもあり、なんだったら「努力した痕跡すら見せずに完璧な成果のみを残すことこそ一番クールだろう」とすら思っています。

また、冬優子の「努力は誰も見ていないところでするもの」という部分については正月に来たsSSR「ノー墨・勝者フェイス」でも顕れているのですが…… これは限定sSSRなので……

そして、それについて「頑張ってる冬優子ちゃんを知ってほしい」と言ってくれたのも愛依なんですよね……

勘弁してほしい…… 

こういうタイプってそんな真っ直ぐにそういうことを言われると、どうしたらいいかわかんなくなるんですよ…… 本当にありがとうな……

 

 愛依ありがとうな案件といえばもう一つ。

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冬優子がある程度素でいられる関係性を作ってくれて本当にありがとう。

踏み込んでもらえなかったら絶対この女、自分の好きなものですら隠して、なんだったら捨てる可能性すらあったから。

 

 さて、最後に。

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 君はそう言うだろうし、ぶっちゃけ俺もそう思う。

君の処世術は本当に徹底したものだし、「うまくは」やるでしょう。

けど、正直そこ止まりだったんじゃないかと思う。

ちょっと俺としても不確定要素に頼るのは遺憾なとこはあるけど、一人でできることの限界ってのは間違いなくあるわけで。

「ストレイライト」というユニットを経ることで、見える可能性って言うのは間違いなく広くなるんだよね。

まぁ、正直おもり役になってるとこはあるし、めんどいと思うこともあるかもしれないけど、これからも頑張ってこうぜ。

 

一番上を目指して。